桜の季節、特に小湊鉄道沿線での楽しみ方といえば、夜桜でしょうか。各駅毎にライトアップがされていて来る人たちを楽しませてくれます。ということでこの日は上総大久保駅で暫く楽しんでみました。
最近の列車は1両編成が多くなり、今までとは異なる撮り方が出来るのです。上総大久保駅の待合室には某アニメーションのキャラクターを模した絵が書かれていて、それと一緒に列車を撮るには1両編成が丁度良いのです。夜が始まる少し前、薄暗くなった駅周辺とライトアップされた桜、待合室や車内の灯り、絵からそのまま飛び出して列車に乗り込むんじゃないか、そんな雰囲気を暫しの間楽しみました。
続いて上り列車を今度は下から見上げてみました。ここはつい先日の大雨で水没した場所で、図らずも水鏡が撮れた場所です。改めて見ると水没した部分は茶色く水の跡が残っていたりします。水の引いたそんな場所から見上げてみれば雲の間から星が覗いていました。列車が1両なので、顔も綺麗に光が入ってます。いつもの2両だとどうしても顔が暗くなっちゃうんですよね。ライトアップされた桜も大きく入れてみましたが、なんだか散漫な絵になっちゃった気がします。
続いて下り列車。今度は場所を変えて駅の西側から。水の入った田んぼを前にして水鏡を狙ってみました。列車が来るまでには少し時間があるので、この場所で待っているとどんどん霧が濃くなっていって向かいの山がぼんやりしてきました。もう写真なんかどうでも良いからこの風景を永遠に見ていたいなんて考えている頃に列車がやってきました。まるで幻想的な風景を我々に楽しませてくれているようです。ところで、この日は日曜日ですから、翌日の運用を考えてこの列車は2両編成でした。1両編成を期待していたのですが、これはこれで全然 ヨシでしょう。
1両編成ならこのまま上総大久保駅で上り列車を踏切側から撮ろうと思っていたのですが、2両編成だったので計画変更。里見駅側の築堤が見える場所へやってきました。ここの3連桜をヘッドライトで撮ろうという魂胆です。前回は駅からでしたが、今回は横から。駅からならシャッタースピードをある程度長く出来るのですが、横からだと短くせざるを得ないので、どうしても感度をあげないといけません。基本的には光源が殆ど無い場所なのでピント調整にも苦労します。結果としてはザラザラな絵ができて終わっちゃいました。
ということで、この日は夕方からの展開でしたが、ここら辺んでおしまいとしました。