前回に続きお花見日和、第3話です。前回は花見客で賑わう里見駅の様子をお届けしました。今回は、少し足を伸ばして山の方へ入ってみたいと思います。新たな景色と春の風情を楽しみたいめれば良いですね。
ということで上総中野駅までやってきました。線路端の桜が咲いているはず、と記憶を頼りに訪れると、確かに桜が咲いていましたが、ピークは過ぎ、少し葉っぱが目立っていました。養老渓谷方面から坂道を下ってきた列車がヘッドライトを輝かせて駅構内に入るところを1枚、パチリ。やってきたのはキハ200。キハ40と比べると、前後の貫通扉の窓からそのまま背景が見えるため、開放感がありますね。列車と桜のコントラストが美しい瞬間でした。
上総中野駅に到着すると、車掌さんは後部標識灯をセッティングし、運転士さんは運転席を移動するなど、しばし忙しい時間を過ごします。その後は折り返し発車時刻までしばしの休息です。一方、此方は心地よいDMH17のアイドリング音を楽しみながらホームを少し散策しました。ふと見ると、列車とホームの間から菜の花がひょっこりと顔を出しています。「K.T.K.」の切り文字と菜の花を一緒にパチリ。菜の花も最終盤で、花も先端にだけちょこっと咲いている程度です。菜種がたくさん取れそうです。写真の奥には桜も咲いていますね。この後、そちらにも行ってみようと思います。
上の写真の奥に桜が写っていたのに気づき、その方向に行ってみました。ここは少し広場になっていて、数本の桜が植わっています。ここの桜はまだ葉が出ておらず、ちょうど満開の時期を迎えていました。そんな桜と晴れた空を画面いっぱいに撮りたくて、広角レンズを使ってみました。桜の木の下に陣取り、先ほどの列車が折り返して発車する時刻を待ちます。太陽も良い位置にあったので、それも画面に入れて1枚、パチリと撮影しました。
この後、再び里見駅に戻り、平野の踏切で撮影を続けます。手前の桜をぼかしてアングルを決定。列車が来るのを待ち構えます。この時間になっても里見駅は賑わっており、入れ替わり立ち替わり訪れる人々が春の訪れを楽しんでいました。やがて、踏切が鳴り出し、列車が姿を見せた瞬間に1枚。手前の桜と列車の対比が美しく、一瞬の光景を見事に捉えることができました。静かな春の日の思い出として、心に残る一枚となりました。
ということでこの日は頑張ったようで、もう少し続きます。もうしばらくお付き合いの程よろしくお願いします。