里見駅でお店番をしているとお友達がやってきて、これからキハ202を撮りに行くけど一緒に行く?と誘われました。意味もわからず付いていってきましたよ。
お友達のお話によると上総牛久駅の3番線にいるということだったので、向かいのホームへ行ってみると確かにいました。早速車内にお邪魔してプレートをパチリ。年季の入った表記類が素敵です。全区間禁煙のテプラの下には五井-牛久間禁煙の文字があることを知ってる人はもう少ないかもしれません。ところでロングシートの車内には灰皿って付いてたんでしょうか。当時のお話を聞いてみたいものですね。
一通り表記類を愛でた後は、いったん車外に出てお顔を拝見。キハ202といえば、キハ200形の中では最古参、キハ201と同期、59年目なんだそうです。プレスドア、非ユニットサッシで標識差しが付いていないのはこの車だけだそうで、同じキハ200 形でもそれぞれ個性があるんですね。運転士さんによれば、この車は馬力がないとか、ブレーキが甘いとか、そんな個性もあるみたいですし。そしてこの最古参の横には、小湊鉄道さんの最新鋭車両、トロッコ列車が。この2人の年齢差は50歳以上です。
再び車内へお邪魔して今度は客室内をパチリ。自分の記憶だとこの車だけシートモケットは青色だったんですが、今は他の車と同じでオレンジ色になったんですね。車掌さん曰く、この車はスピーカーの調子が悪いんだとか。この後実際に乗車してみましたが、音量が小さく、エンジンの音やレールを刻む音に紛れてしまってよく聞こえませんでした。最後の方は車掌さんが地声で案内をしていましたよ(^^;。
59年間、運転士さんが握り続けたマスコンハンドル。今でもこんなに綺麗なのは運転士さんが大事に使っていた証拠でしょうね。主制御器、製造番号54番、この前の53台はどんな車に装着されたんでしょうか。スピードメータは120km/hまで対応してるみたいですが、ここまで針が回ったことってあるのかな。この車は改造を受けるために一度新潟へ行っているはずで、その際の甲種回送でその近くまで針が回ったのかもしれないですね。
昭和36年のプレートが誇らしく。現役の車両としても最古参なんじゃないでしょうか。他の車両を確認したわけではないので、違っていたらごめんなさい。プレートの下のテールランプには、後部標識板も付いていますね。当時はこれが常識だったんでしょうが、こんな車両も今では数えるほどしか無い気がします。
長くなりそうなので、ひとまずこの辺で一区切り。